2024-03-29T11:16:22Z
https://teapot.lib.ocha.ac.jp/oai
oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00039007
2022-12-12T05:44:42Z
347:372:763
コミュニケーション・ストラテジーとしての「全体像」の考察
村松, 賢一
810.7
コミュニケーション・ストラテジー
全体像
話し言葉の線条性
スピーチの組織化
コミュニケーションの共同性
application/pdf
紀要論文
話し言葉によるコミュニケーション,中でも,情報伝達的な説明文脈においては,談話の初めに全体像を述べることが,十全な意思伝達にとって有効である。全体像とは,後続談話の題目や結論,要旨,目的,構成,などを言語的に明示したものである。これらを談話の冒頭に配置することは,単に聞き手が理解しやすいばかりではない。話し手にとっても,談話を組織化しやすくなるなどの利点をもたらす。更に重要なのは,全体像を介して,聞き手が早い段階でコミュニケーション目的を共有し,積極的にコミュニケーション過程に関与できるようになることである。こうしたことは,第二言語学習者の場合,不十分な目標言語能力を補うコミュニケーション・ストラテジーとして,極めて大きな意味をもつ。日本語教育でも,論理的な話し言葉の習得が必要とされる中・上級段階において系統的に指導されることが望ましい。
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
1996-06-29
jpn
departmental bulletin paper
http://hdl.handle.net/10083/50193
https://teapot.lib.ocha.ac.jp/records/39007
AN10426480
09174206
言語文化と日本語教育
11
26
36
https://teapot.lib.ocha.ac.jp/record/39007/files/03_026-036.pdf
application/pdf
683.9 kB
2018-04-20