@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:02000109, author = {内山, 尚子 and UCHIYAMA, Naoko}, issue = {24}, journal = {ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究所年報}, month = {Jul}, note = {新型コロナウイルス感染症の拡大とともに制度的人種差別の根深さが注目を集めBLM運動が展開する中、奴隷制や人種差別を容認する社会構造の一例として、一部の公共彫刻の見直しを求める声が欧米各地で上げられている。こうした中黒人女性芸術家カラ・ウォーカーがロンドンの《ヴィクトリア・メモリアル》へのクリティカルなトリビュートとして制作した《フォンス・アメリカヌス》(2019)は、時宜にかなった作例である。人種・奴隷制をめぐる美術史上の様々なイメージにリファレンスを付けることで、ウォーカーの作品は、ヒエラルキカルな人種表象とジェンダーのステレオタイプの形成が不可分に展開してきたこと、また、その錯綜した文化イメージが「帝国」の評価を形作ってきたことを示している。《フォンス・アメリカヌス》は、公共彫刻が伝え得ない帝国主義の暴力と恐怖、そして悲しみを観賞者に喚起し、歴史の語りを問い直すための視点を提供するのである。}, pages = {47--55}, title = {カラ・ウォーカーによる《フォンス・アメリカヌス》(2019)――パンデミック下のイギリスにおけるBLM運動の視点から}, year = {2021} }