@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:02000202, author = {范, 淑文 and FAN, Shu-Wen}, journal = {比較日本学教育研究部門研究年報}, month = {Mar}, note = {2011年に発生した大惨事東日本大震災、所謂3・11から2021年3月で十年になる。震災直後、川上弘美、多和田葉子、高橋源一郎などの作家が、地震やそれに伴った原発の災害と真剣に向き合い、次から次へと文学作品を発表した。そうした文学活動の影で、それらの創作に遅れること四年、岩手日報社の企画のもと、地元岩手県出身の作家12人による短編集『あの日から』が漸く結実し、出版された。多くの研究者に注目された冒頭の作家たちの作品に比べ、岩手県出身の作家たちによる短編集『あの日から』は、研究者に忘れられているのが現状である。 よって、短編集『あの日から』を考察の対象とし、作家たちの注目点に着眼し、そこから生じた課題や震災からの示唆など、それらの作家が伝えようとするメッセージを明らかにすることを拙稿の主旨とする。 一般の人々に比べ、以上の作家たちはもっと死者の声に耳を傾け、またその心が聞こえる。それらの作家が伝えようとする共通のメッセージは様々な愛と言えよう。また、死に切れず、彷徨っている魂の傷がどれほど深かったものか、死者の代わりに伝えようとする作者の意図も垣間見できる。, 《第15回 国際日本学コンソーシアム》「伝わる・伝える」 ◆日本文学部会}, pages = {6--17}, title = {3・11文学 ―被災地出身作家が伝えるもの―}, volume = {17}, year = {2021} }