@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:02001519, author = {伊佐地, 由梨 and ISAJI, Yuri}, journal = {生活社会科学研究}, month = {Oct}, note = {本稿は,時間貧困に関する国内外の先行研究を整理し,その研究動向を把握し,今後の時間貧困研究の課題を検討した.時間貧困の測定は1970 年代から検討され,諸外国で研究の蓄積がなされてきた.具体的には絶対的な水準を設けて測定するものや,相対的尺度を適用するものなどがみられるが,その定義および測定方法には定まったものがない.また,近年では時間と所得に生活満足度を加えた研究も行われている.時間貧困分析の統一された方法および枠組みの確立が重要であることを指摘した.国内における時間貧困研究では,諸外国の時間貧困測定方法を応用した研究はまだわずかであるため,測定方法の選定も含めて,今後さらなる展開が必要といえる.また,対象世帯内の個々人の生活時間配分を参照するものや,質問紙調査によって時間不足感を明らかにした研究もみられる.今後の時間貧困研究において,個々人の生活時間の配分を考慮できる方法の選択や,対象者が自身の生活時間配分に対してどのように感じているかを把握できる設問項目の作成が重要であることを示した.さらに,家政学分野における生活時間研究で行われてきた,量的方法とともに質的方法を用いる分析を取り入れた時間貧困研究の新たな可能性について検討した.生活時間調査に付随して,質問紙調査と聞き取り調査を実施し分析することで,世帯内の生活時間の構造や個々人の時間の過ごし方・価値観をより多面的にとらえることができる可能性がある.}, pages = {19--26}, title = {[研究ノート]時間貧困研究の現状と課題}, volume = {29}, year = {2022} }