@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:02003210, author = {齊藤, 彩 and SAITO, Aya}, journal = {お茶の水女子大学人文科学研究}, month = {Mar}, note = {本研究は、大学生における自閉スペクトラム症の症状に関連する行動傾向(ASD傾向)と友人からのサポート、精神的健康の問題との関連を明らかにすることを目的として実施された。オンライン質問紙調査により得られた314名の大学生の回答データを用いて分析を行った。その結果、ASD傾向の合計得点ならびに下位尺度である社会的スキル、注意の切り替え、細部への関心、コミュニケーションの各側面における困難度の高さは、精神的健康の問題の高さとの間に有意な正の関連を示した。また、重回帰分析の結果、注意の切り替え、細部への関心、コミュニケーションの各側面における困難度の高さならびに友人からのサポートを受けられる可能性の低さが、精神的健康の問題の高さに有意な関連を示した。さらに、注意の切り替えならびに細部への関心と精神的健康の問題との関連は、友人からのサポートの程度によって異なることが示された。具体的には、友人からのサポートを受けられる可能性が低いと知覚している場合には、注意の切り替えの困難さならびに細部への関心が高いほど精神的健康の問題が高かったが、友人からのサポートを受けられる可能性が高いと知覚している場合には、注意の切り替えの困難さならびに細部への関心の高さは精神的健康の問題との間に有意な関連を示さなかった。医学的な診断を受けている大学生に限らず、診断閾下のASD傾向の高さをもつ大学生を含め、特に注意の切り替えの困難さや細部への関心が著しい大学生に対しては、友人からのサポートの充実に着目した支援を提供していくことが、精神的健康の問題の予防や介入に有用である可能性が示唆された。}, pages = {161--172}, title = {大学生の自閉スペクトラム症傾向および友人からのサポートと精神的健康の問題との関連}, volume = {19}, year = {2023} }