@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00034107, author = {髙畠, 靖菜 and TAKABATAKE, Yasuna}, journal = {お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 紀要論文, 本研究では,セラピストの即時性に関する近接概念と,系統的事例研究による即時性研究の発展を整理し,即時性の理論構築に向けた今後の研究課題をまとめた。セラピストの即時性とは,クライエント,もしくは2 人の治療関係に対する今ここでの気持ちを示すことと定義される(Hill, 2004)。即時性は,純粋性や現前性,逆転移を扱うこと,メタコミュニケーションなど,多くの重要概念と関わるが,その使用意義は修正感情体験を促すことに置かれる。また,実証研究の分野では,治療関係の構築や修復に役立つ介入として即時性が注目されるようになった。これらを踏まえ2000 年代には即時性に関する理論構築を目指していくつかの系統的事例研究が行われた。これらの研究で紹介された即時性場面を比較した結果,面接初期の即時性による治療関係の構築作業は修正感情体験の一部としても機能しており,面接中期以降における即時性は,より深い部分に修正感情体験を促していると考えられた。今後即時性の研究を発展させるためには,積み重ねられた事例の比較検討,方法の発展と効率化,サンプルの追加,クライエントの個人特徴を踏まえた即時性の導入に伴うリスクとメリットの検討などが課題にあげられる。}, pages = {25--36}, title = {セラピストの即時性に関する研究の発展と課題:代表的な系統的事例研究の比較から}, volume = {18}, year = {2017} }