@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00037749, author = {HIMMELWEIT, Susan}, journal = {ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究センター年報}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 紀要論文, 本稿は、2011年11月22日に開催されたシンポジウム「ケア・エコノミーの現在:労働概念の拡張をめぐって」(お茶の水女子大学ジェンダー研究センター主催)における、スーザン・ヒメルヴァイト教授(Open University, UK)の基調講演録である。ヒメルヴァイト教授は、世帯経済、ケア・エコノミー、フェミニスト経済学、経済政策のジェンダー分析を関心領域とし、おもな業績に、”The Discovery of ‘Unpaid Work’: The Social Consequences of the Expansion of ‘Work’”, Feminist Economics Volume 1, Issue 2, 1995(邦訳「“無償労働”の発見:“労働”概念の拡張の社会的諸結果」久場嬉子訳『日米女性ジャーナル』第20号、1996年)等がある。 「ケア―フェミニスト経済理論と政策課題」と題する本講演においてヒメルヴァイト教授は、ケアをめぐる経済学理論に依拠してケアを3つの要素に特徴づけている。第1 の特徴として、ケアの需要と供給は社会規範に影響されている。社会規範からの影響は、ケアの必要性、そしてケアとはいかなる形で、誰によって調達されるべきかということにも及んでいる。第2 に、ケアは供給者と受け手のパーソナルな関係によって成立するが、好景気の局面ではコストが上昇し、ケアを供給するさまざまな領域で異なる含意を持つ。第3 に、ケアにおける関係性、そして提供者のモチベーションは、ケアの「質」に根本的に関わっており、したがってケアの質をどう評価するのか、市場は質の高いケアを提供しうるのかという問題が提起される。以上の3 つの特徴から、ヒメルヴァイト教授はジェンダー化された現在のケア・システムはもはや持続不可能であるとし、持続可能なシステム創出に向けた政策を提案している。}, pages = {1--17}, title = {Care: Feminist Economic Theory and Policy Challenges}, volume = {16}, year = {2013} }