@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00037766, author = {大沢, 真理}, journal = {ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究センター年報}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 紀要論文, 本稿では、生活保障システムの比較ジェンダー分析を通じて経済グローバル化および金融経済危機を読み解こうとする。まず生活保障システムに3 つの類型が設定されることを述べ、システムの機能について、政府の再分配による貧困削減の有効性・効率性を検討する。日本のシステムは強固な「男性稼ぎ主」型である。日本の労働年齢人口にたいする貧困削減機能はOECD諸国で最低であり、日本でのみ、成人全員が就業する世帯では、再分配によってかえって貧困率が高くなる。日本や南欧では、大きな年金給付が政府債務危機を招きながらも、高齢者の貧困率も高い。極端な「市場志向」型をとるアメリカの生活保障システムでは、分厚い貧困層が放置されているだけでなく、サブプライムローンの略奪的貸付を通じて女性やエスニック・マイノリティが金融資本主義の収益源とされ、世界金融経済危機につながった。生活保障システムの機能(不全)は、グローバル・インパクトをもつのである。}, pages = {33--47}, title = {グローバル化、金融経済危機と生活保障システム}, volume = {15}, year = {2012} }