@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00038795, author = {高橋, 薫}, journal = {言語文化と日本語教育}, month = {Nov}, note = {application/pdf, 紀要論文, 本研究は,作文過程を問題解決過程と捉え,その過程での思考の操作を支援する構想指導の有効性を,第一言語のライティングモデルに照らし合わせて検証するものである。日本語母語話者児童1名を対象に,ABデザインによる単一事例実験で指導の効果を検証した。その結果,作文の全体的な評価では効果量は小さいものであったが産出作文の質を向上させた。また,児童の作文は課題から連想されたトピックを書き連ねる知識表出的な文章から,課題の要請や読み手の反応を考慮した知識変形的な文章へと変化した。分析的評価では,12項目のうち「語・語句」「言語形式」「課題への対応」「具体的記述」「明確さ」「興味」への効果が大きく,「内容の展開」「統一性」「書き出し」には中程度の効果が,「論理的つながり」「結論」には小さな効果が確認されたが,「主題」に対する効果は見られず,項目により効果の現れ方に違いがあることが明らかになった。これらの結果から,本研究の構想指導は作文過程での書き手の認知的な負荷を軽減し,限定的ではあるものの内省的な作文過程を促進させること,また,作文過程での思考の操作の支援が作文の質を向上させる可能性があることが示唆された。}, pages = {79--82}, title = {日本語作文における構想指導の効果 : 日本語母語話者児童を対象にした単一事例実験(第28回 日本言語文化学研究会 発表要旨)}, volume = {28}, year = {2004} }