@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00038804, author = {岩田, 夏穂}, journal = {言語文化と日本語教育}, month = {Nov}, note = {application/pdf, 紀要論文, 本研究の目的は,日本語学習者と母語話者の会話参加において,対称性と非対称性が協同的に形作られるプロセスを詳細に記述し,何がその変化のきっかけとなったのかを明らかにすることである。対象は,留学生と日本人大学生のペア1組である。会話参加の変化の提示には,発話の連鎖に基づくイニシアチブーレスポンス分析(IR 分析)を用い,変化のきっかけについては,エスノメソドロジーの会話分析におけるアイデンティティ・カテゴリーの観点から考察した。その結果,はじめは母語話者が質問し,学習者が答える一方向的で非対称的だったやり取りが,互いに相手の話を踏まえて意見や情報を述べ合うという対称的なものへと次第に変化していることがわかった.そして,両者のアイデンティティ・カテゴリーが相対立するもの(「留学生対日本人」)から,両者に共通するもの(「スポーツ愛好者」や「同じイベントへの参加者」など)へと変化していることが観察された。このことから,両者の柔軟なアイデンティティ・カテゴリーの交渉と変化がきっかけとなり,会話の様相が対称的なものへと変わったことが示唆された。}, pages = {115--118}, title = {会話参加の対称性の変化 : 留学生と日本人ペアの場合(第28回 日本言語文化学研究会 発表要旨)}, volume = {28}, year = {2004} }