@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00040502, author = {大風, 薫 and OKAZE, Kaoru}, journal = {生活社会科学研究}, month = {Nov}, note = {application/pdf, 紀要論文, 日本人女性の生涯未婚率は増加しつつあり,2030年時点で約4人に1人にのぼると予測されている.未婚者を対象としたこれまでの研究では「パラサイト・シングル」の姿がよく知られていたが,近年は,経済環境の悪化やグローバル化の進展を背景に未婚女性の非正規雇用者も増加しており,経済的自立が困難な実態が指摘されている.\ さらに,未婚女性の非正規就業率は加齢とともに進行する様相も見られ,中年期の未婚女性が,親のケア役割によって就業状況を変化させている可能性が指摘できる.つまり,個人の時間的な資源やモチベーションには限りがある中で,親の世話と仕事にあてる時間はトレード・オフの関係にあるため,たとえ,夫や子の世話役割のない未婚女性であっても,親の高齢化によって家庭内労働が増えれば,就業を調整する状況が予想される.\ そこで本研究は,親子の世話関係が変化する中年期の未婚女性に着目し,家庭内労働の頻度が従業上の地位を規定する要因になり得るのかについて,日本版General Social Surveys(JGSS)のデータを用いた二次分析によって検証する.\ ジェンダーによる家庭内役割の相違も検討するため,中年期未婚男性との比較視点も取り入れる.\ 分析の結果,女性において,家庭内労働頻度の増加は,正規就業になる可能性を低下させることが明らかになった.同時に,母親との同居が正規就業の確率を下げ,父親に配偶者がいると,正規就業の確率を上昇させることが見出された.また,世帯収入と本人収入の差異が大きいほど,正規就業の確率を低下させるという結果も得られた.一方,男性においては,本人の人的資本に関わる要因のみが正規就業の可能性を上昇させ,家庭内労働頻度と就業状況の間には影響関係が見出せなかった.これらの結果は,中年期の未婚女性において,\ 家庭内役割の増加や世帯の経済状態といった家族要因が就業の選択に影響を及ぼす可能性のあることを示している.}, pages = {17--28}, title = {中年期未婚女性における家庭内労働と就業 : 中年期未婚男性との比較による検討}, volume = {21}, year = {2014} }