@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00040950, author = {FAVENNEC, Yann and ファベネック, ヤン}, journal = {比較日本学教育研究センター研究年報}, month = {Mar}, note = {application/pdf, application/pdf, 紀要論文, 国境を巡る日ロ貿易は主に、極東ロシアと北海道及び日本の西側海岸を舞台とする県庁との間で行われている。ロシア連邦の対日輸出の30%は極東地方が進めており、その半分以上がオホーツク海域で獲れたのち北海道の北側と東側の港町へ送り込まれる海産物である。海産物やそれに関連する品々の輸出入は極東ロシアと北海道との間で行われる経済交流の中でも最も代表的なものである。北海道の港町へ入港するロシア漁船の数は、ソ連崩壊以降、増えつつある。多くのロシア人漁業者は稚内、根室および釧路での海産物の供給を経て、その場で日常生活に必要な商品を買いだめした後、ロシアへ持ち帰ることを習慣としている。言うまでもなくその習慣は、バブル崩壊によって不況に陥れられた北海道の地元経済に願ってもない好影響をもたらしている。通常の状況においては歓迎すべき経済的交流ではあるが、ロシア漁船が供給する海産物の大多数は日本とロシアとの間で政治的問題となっている「北方四島」海域での密漁によって獲れるものなのである。海産物の輸入大国である日本へ魚やカニを供給することは、地元ロシア人にとって 真に美味しいビジネスである。そのビジネスの戦略的重要性が、日本の政治的立場である「北方領土返還」の前に大きく厚い壁のように立ちはだかっている。現在、日本は痛々しいパラドックスを経験している。それは北海道の地元経済の存亡と国家原則が矛盾する結果を、密漁による闇の日ロ貿易が招いてしまったからである。日本はどちらかを選び、どちらかを犠牲にせざるを得ない状況にまで追い込まれてしまったとも言える。}, pages = {195--196}, title = {Russo-Japanese Criminal Coastal Trades' Paradoxical Consequences for Japan (The 6th Consortium on Global perspectives in Japanese Studies : International Workshop "Consumption and Consumerism in Japanese Culture")}, volume = {8}, year = {2012} }