@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00042725, author = {水谷, 美登里 and MIZUTANI, Midori}, journal = {お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要}, month = {Mar}, note = {紀要論文, 父親に自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder; 以下“ASD”と言う)の特性がある場合,表面的には社会生活上支障がないように見えていても,わが子や妻の気持ちが理解できず,子どもの学校のトラブルや母親のうつ状態の原因になっていることがある(宮尾,2012)。本研究では,このような問題を二重ABCXモデル(McCubbin et al.,1983)の「家族の危機」と捉え,自閉的特性のある夫を持つ妻 82 人(臨床群)と定型発達の夫を持つ妻 112 人(対照群)を対象とし,結婚生活満足感に影響を与える要因の比較・検討を行うための質問紙調査を行った。重回帰分析の結果、夫の自閉的特性の高い臨床高群では夫の支援性と力動性,および妻の結合予期の3 つの要因が妻の結婚生活満足感に正の影響を与えていることが示された。また,対象者の属性データや各要因の分析の結果,臨床高群では,夫の自閉的特性は「家族危機」につながるストレッサー,夫の支援性と力動性は「家族の資源」,妻の結合予期と結婚生活満足感はストレッサーに対する妻の「認知の仕方や意味付け」,家族の構成員が疲弊してしまい別居などの家族の存続が危ぶまれる状態が「家族の危機」であることが示唆された。「家族の危機」を回避するためには,教育・社会・心理・医療の密接なネットワークを構築し,全ての家族の構成員をサポートしていくことが求められる。}, pages = {1--12}, title = {自閉的特性のある夫を持つ妻と一般既婚女性の結婚生活満足感に影響を与える要因の比較・検討}, volume = {20}, year = {2019} }