@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00042744, author = {五十嵐, 舞}, issue = {22}, journal = {ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究所年報}, month = {Jul}, note = {紀要論文, 本稿は、『愛しい人が眠るまで』や『オールウェイズ』に描かれる恋人を亡くした女性の欲望の分析を通じて、規範的なセクシュアリティを再生産するような喪の作用について論じるものである。両作品で、亡くなった恋人が女性のもとに帰ってくる。恋人の死後、女性たちは他の対象を愛することができない。しかし再会を通じて喪は遂行され、最終的には他の男性と交際を始める。エイズ流行を背景にゲイ男性は、禁止された喪に対するメランコリックな反応によって道徳化した。また、禁止された欲望のメランコリックな体内化によって規範的なジェンダー・アイデンティティが作られるとジュディス・バトラーは論じた。しかし、作品分析は、適切な喪の反応も主体に規範的な欲望を強いることを明らかにする。女性が他の男性と交際を始めることを亡くなった恋人が認める様子は、「適切な」欲望の獲得を強いる過程でもある。したがって、喪が遂行されることもまた警戒すべき事象であるのだ。, 投稿論文}, pages = {185--203}, title = {強制的な喪の達成 ― 映画『愛しい人が眠るまで』、『オールウェイズ』における遺された女性の欲望形成}, year = {2019} }