@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00042765, author = {山本, 菜月 and YAMAMOTO, Natsuki}, journal = {生活社会科学研究}, month = {Oct}, note = {紀要論文, 本研究は,2012 年に調査された「ドイツにおける家族像調査」データの「個人の意識」と「社会通念」をそれぞれモデルの中に組み込んだ多変量解析を通して,個人の想定する「こうあるべき」とされる家族像が個人の家族形成への意識にどのような影響を与え,それが「個人の意識」のみを分析した場合とどのような違いをもたらすのかを明らかにする. 統一以後の大幅な出生率減少の時期を経験したドイツは,近年出生率を回復させている.その理由としては,戦後の価値観の変化に合わせた家族政策の変更などが考えられる.先行研究レビューを通して,価値観の変化が家族形成の展望に影響を及ぼすとの仮説とモデルを立てた. 「個人の意識」の分析では,家族政策への支持と伝統的な価値観の保持が子どもを持つ意欲を高めていることが明らかになった.しかし,「社会通念」の分析においては,伝統的な価値観が子どもを持つ意欲を低くしていることが示された.分析結果より,個人が伝統的な価値観を持つ者は子どもを持つ意欲が高いことが分かるが,そうでない場合でも,社会的に非伝統的価値観が許容される 状況であれば,子どもを持つ意欲が高くなることが示唆された.今後はより,多様な家族の在り方を支援する政策と社会の在り方が望まれる.}, pages = {15--28}, title = {[論文]子どもを持つ意欲における「個人の意識」と「社会通念」―「ドイツにおける家族像調査」(2012)データの分析から―}, volume = {26}, year = {2019} }