@article{oai:teapot.lib.ocha.ac.jp:00042770, author = {杉野, 衣代 and SUGINO, Kinuyo}, journal = {生活社会科学研究}, month = {Oct}, note = {紀要論文, 本研究ではドメスティック・バイオレンスに着目し,その被害者の中でもシェルター(一時保護)を利用せずに配偶者の元を離れ生活再建を行う被害者を研究対象とする.現行の被害者支援制度をなぜ彼女たちが利用しなかったのかという点を明らかにすることにより,DV被害者支援制度改善の一助となることを目的とする.研究手法は,暴力被害がきっかけとなり私的なルートで母子世帯向けシェア住居に転居した被害者と共に居住するというアクションリサーチの手法を用いた.調査結果からは,現在のDV被害者支援制度では,一時保護制度がニーズに合わないために暴力を振るう配偶者から離れた後も困難な状況に陥る母子を生み出していることが判明した.また,3名の調査対象者に共通する点は以下の2点である.まずは,3名とも行政機関に相談するというアクションを起こしているが,そこからDV被害者支援制度につながっていないことである.次に,DVやDV支援制度についての知識が不足していることである. このような被害者が利用可能な制度となるようシェルター以外の選択肢を設け「行き場」を確保し支援を提供すること及び自分がDV被害者かどうか迷うくらいの認識にあるDV被害者にアプローチすることが必要であると考えられた.}, pages = {75--82}, title = {[研究ノート]DV 被害を受けた母親の可視化しにくい困難―母子世帯向けシェア住居での事例調査から―}, volume = {26}, year = {2019} }